アップルシャーベット(紅玉)の味付け。

こんにちはオンラインショップ担当のアベです。

皆さんからアップルシャーベットはどうやって作っているの?というご質問をよく頂きます。

今日は、アップルシャーベットの甘酸っぱさとほんのり甘い香りを作り出している味の決め手となる

工程をご紹介します。

芯をとったりんごは、コンベアベルトに流されて水槽に一度集められます。その水槽からステンレス

のカゴに適量のりんごをすくいます。そのステンレスカゴを「真空置換装置」(通称:バキューム)

に入れます。この「真空置換装置」こそがアップルシャーベットの味を決めているといっても過言

ではありません。この「真空置換装置」で、余計な熱を加えずにりんごの果肉へ甘いシロップと

ほんのり甘い香りのフレーバーを注入しています。どうやって余計な熱を加えずに、りんごの果肉へ

シロップを注入しているのか?というと「りんご」と「シロップ」と少しの「フレーバー」で満タン

になったタンクの蓋を閉めます。

その後、このタンクの中にある空気を抜いて真空状態にします。この時点で、りんご果肉の中にある

空気も一緒に抜けた状態(真空状態)になり、その状態から一気に開放(通称:ショックと呼ぶ)

すると、りんごの果肉に空気が戻ろうとする時に、少しの空気と一緒にシロップが果肉へ入っていき

ます。このショック作業をりんごの果肉状態を確認しながら、何度か繰り返しているとりんごの果肉

にシロップが注入されていきます。

この工程は、非常に力も必要(ステンレスのカゴを持ち上げたり)で、さらにりんご果肉の状態

(シロップの入り具合)も確認できるスキルも必要な工程です。

シロップの注入が不足していると、アップルシャーベット本来の味よりも薄くなってしまったり、

注入し過ぎるとりんご果肉がシワシワになってしまうなど、アップルシャーベットの作業工程の中で

非常に重要な行程の1つです。

アップルシャーベット.com

学校給食でおなじみのデザートを作っているトーニチ株式会社のブログです。 販売を開始してから30数年のアップルシャーベットの事を中心に書いています。https://applesherbet.com